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カウンセリングの使い方・不安解消

カウンセリング

不安に関して

 皆さん、何か不安をかんじることはありませんか?

そりゃあたくさんありますよ。私の将来なんて不安だらけですよ

 まあ、それは誰でもそうなんですけど(笑)、ここではもうちょっと深刻な不安について考えてみます

まず、不安には大きく分けて2種類あると思います。実態のある不安と実態があまりはっきりしない不安

と言いますと?

たとえば前者に関しては、「明日の会社での発表、うまくできるだろうか」とか、「大地震がきたらどうしよう」まで、大なり小なり可能性が存在するものです

 一方後者は、「みんなが僕の事を見て笑ってる」とか、「外から帰ったら手を15分以上洗わないと汚いものが取れない」などという、ある意味病的に近いものを指します。実際、「不安症」とか「潔癖症」とか病名らしきものをつけて呼ぶこともありますし

なるほど、たしかに

まず、前者についての解消方法です。
これには、恐れの内容を徹底的に分析して、対処することです

そんなの当り前じゃないですか

と思うかもしれませんが、実は落とし穴があるんですよ

え、落とし穴?

そうです、とりあえず、地震の場合の方が分かりやすいと思うので、こちらでお話をしていきます

 はい、

大地震が来る時期を特定することは、今の科学ではほとんど不可能です。ただ、地震が起こる可能性は過去のデータからかなり高いものがあります。だから誰でも考え出したら不安になります

そうですね

ただ、出来る事、備えることはできます。例えば、地震後の避難場所などの詳細な確認。必要と思われるものの備蓄。などなど。これらは、やろうと思えばできることです

確かにそうですね。でも、なかなかそこまでは

そうなんです、やればできるのに、なんとなくやっていない。ある意味どこかに自分がやる事をやっていない罪悪感があり、仮に不安を感じた場合、それが不安を助長しているんです

もし完ぺきな準備をして、「もうあとは運を天に任せるしかないな」と思えれば、以前ほどの不安は感じないはずです

そうかもしれないですね。ひょっとしたら、「早く来い」と思ったりして

まあ、来ないに越したことはないので、それはないとしても、自分でできることに関してすべて処理できていれば、不安の要素はかなり減るものです

仮に何かの発表であっても、自分で出来ることはすべてやったと思えれば、不安は格段に少なくなります

でも、完璧にやる事なんてできないんじゃ?

そう、「出来る事をすべて」というところが重要です。所詮「完璧」なんてあるものでもないし、その定義は当然人によって違います。だから、自分にとっての完ぺきをきちんと見極めることが重要です。もちろん、時間と能力を考えて

なるほど、「自分なりの」ですね

そうです、この部分が一番重要で、理想ではなく、「自分だったら、ここまでは出来る」というところを明確にして、そこまできちんと到達すれば、不安はあまり感じません

でも到達できなければ?

だから、確実に到達できるところを設定するのが重要なんです

自分が確実に出来るところですね

そうなんです、「理想の自分ではなく、今の自分が」です

さぼり癖のある人は、それも込みでと言う事でいいんですね

その通りです。「本当はここまでやらなければならないけど、今の自分はここまでしか出来ないな」と思ったのなら、その出来るところを目標にして、必死にそこへ到達することです。そうすれば、少なくとも達成感は感じられるので、不安感はかなり低減されます

でも、最初から異常に低い目標をたてたら?

そうすると、仮に達成しても満足感は得られないので、あまり効果は見込めませんね。ずるしちゃだめです

なるほど、たしかにそうですね

出来そうもない目標を立てるのは、ある意味できなかった時の口実を作っていることになります。これは、言い訳にはなるのですが、どこか自分の中では納得せず、「ごまかした」という罪悪感が残るので、それが不安感をあおっているのではないかと考えています

わかりました。「実現可能な自分の到達点」を見つけるためにも、カウンセリングは有効だと言う事ですね

はい、その通りです
自分自身が納得できる、今の自分に合った目標を決めるのは、思っている以上に難しいものです。
途中で挫折しないためには、第三者の評価が重要になってきます。
今まで自分自身をなかなかコントロールできなかった方にとっては、カウンセリングやコーチングは非常に有効なツールだと思います。

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