これから数回に分けて、ヒプノセラピーの概要が判るようなお話を、Q&A形式でご紹介したいと思います。
それでは早速第一回を始めることにします。
ヒプノセラピーって？
ヒプノセラピーって聞いたことありますか？
いいえ、ヒプノセラピーってどんなものなの？
そのまま訳すと一応「催眠療法」となるんだけど
催眠療法って聞くと、目の前で振り子を振って「眠くな～る眠くな～る」などと言って催眠に入れて、「～が好きになる」とか「どんどん～となっていく」とか言って変化を促すイメージがちょっとあるんですけど
そうですね、確かに催眠療法と言うとそういったイメージですね。催眠の事をヒプノシスというのですが、ヒプノという言葉自体、私がこれを始めた1990年代後半でも、ほとんど使われていなかったように思います
私自身も最初「ヒプノって何？」と思ったし、ヒプノセラピーをGoogleで検索しても、検索結果が2桁には乗らなかったように記憶しています
それでは、かなり最近のものなんですね
最近といっても、2000年代には部分的ではありますが、急激に広まり始めてきたので、かれこれ20年近くにはなると思います
広まったきっかけはあるのですか？
1996年ごろに、ワイス博士の前世療法の邦訳が出版されたあたりから徐々に広まり始めたのだと思います
ワイス博士って？
ワイス博士はアカデミックな精神科医です。彼は、1980年頃、女性患者の恐怖症を治療するため、催眠を使って幼少期へ戻してその当時のトラウマを治療していくという退行催眠療法を行っていました。すると、ある時彼女が前世と思えるところに戻ってしまい、それを繰り返すことによって恐怖症が消えていったという事が起こります。さらに、一度ならずそういった事例が立て続けに起こったのです
その時から広まったわけですね
いや、そう簡単ではなかったようです。彼はアカデミックな学者ですから、前世などといった非科学的な事例を発表することに非常に抵抗があったようで、数年間は治療の内容をを世に出さなかったようです
確かに、それはそうですよね
しかしその後、ついに ”Many Lives, Many Masters”（邦題：『前世療法』ＰＨＰ研究所）が出版されることになり、世界中に衝撃を与えたのです。（１００カ国、２００万部のベストセラー）
日本でもこの後、前世療法とかヒプノセラピーとかいう言葉が知られ始めるようになっていきます
前世療法とヒプノセラピーは一緒なのですか？
日本では一般的に「退行催眠」という、催眠を使って過去に戻してトラウマをとりのぞく方法をヒプノセラピーと定義しています。その中で、本人の過去、つまり子供のころを通り越して、前世まで戻すことを前世療法と言っています。つまり、簡単に言うと、前世療法はヒプノセラピーの中の一つということになりますね。
なるほど、よくわかりました
それでは次回、もう少し突っ込んだところまで話を進めてみたいと思います
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