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プーチン氏の判断ミスと「老い」

つぶやき

ウクライナ問題とプーチン氏の「老い」

ロシア軍のウクライナ侵攻

現在ロシアがウクライナに侵攻している。そして、多くの人の命が失われている。
これはあってはならないことで、本当に心が痛む。一刻も早くこの争いが終わり、人々が平和に心安らかに暮らせるようになることを望み、祈っているが、そこにたどり着くハードルはかなり高そうだ。仮に表面的に戦争が終わっても、人々の心の中に残った「恨み」や「怒り」の心は簡単に消えるはずもなく、それを思うととても悲しい。

どうしてこんなことが起こってしまったのだろう。

今回の場合も、いろいろな要素はあったのだと思うが、最終的に多くの人命を奪う引き金引いたのは、ロシアの大統領、プーチンの判断であることは間違いないだろう。

仮に100%正当性があったとしても、一方的に人の命を奪ってしまえば、その時点で100%の悪になるというのが、現在の社会の基本であり常識だと思う。そして、かりに人を殺してしまえば、必ず罰せられることになり、決して得することはない….。事になっているはずだ。

だからこそ、いろいろ問題があっても、皆ギリギリのところでとどまるのだ。それが、個人であっても、集団であっても、国であっても。

老いたプーチン

プーチン氏もそれは理解していたはずだ。かつては

今、プーチン氏の精神状態についてもいろいろな報道がされている。
「昔と別人」「以前の彼からは考えられない行動」「何かが変」

もちろん、何が真実は定かではないし、最後までわからないかもしれない。
しかし、多くの人を見て、接してきた経験から、私の中では確信に近い一つの仮説が出来上がっている。

「プーチンは老いた」

人間だれしも老いから逃げるわけにはいかない。老いの現れ方は人によって違うが、すべての人に共通に訪れることだけは間違いがない。

まず、程度の差こそあれ体力に衰え出ることは誰しも認めるだろう。若い人と同じようには動けなくなってくる。

しかし、同様に知力や判断力にも衰えがあることを認めていない人も多いのではないか。

判断力の低下

年を取るとよく、「経験」という言葉を武器にする人がいる。もちろん経験は重要だし、確かに大きな武器ではある。しかし、それらすべては、「判断力」のもとにあるものであり、この「判断力」が極端に衰えてしまえば、経験を生かすことなど出来ない。むしろ、マイナスになることすらある。

その事を、私は何度も身をもって実感している

かつて、とても有能で地位も名誉もあり、尊敬していた人間であれば、年齢を重た後も、仮にその人の言葉に若干の疑問があったとしても、「あの人の言う事だから」と素直にしたがってしまうのが人の心だと思う。「私の心配していることなど当然わかっていて、その上での言葉だろう」と。

たしかに、以前はそうだった。しかし、人間年を重ねると判断力も間違いなく落ちてくる。若い頃と同じではないのだ。また、判断の基準として使う情報も、年齢とともにどんどん減っていくのだ。残念ではあるが。

自分が気づいていない

ちょっと話はそれるが、以前子供と公園へ出かけ、雲梯(金属パイプ製のはしごを横方向にほぼ水平に設置しぶら下がりながら手を伸ばして移動する遊具)を見つけたので、久しぶりにぶら下がってみた。

そして、

移動するために手を動かそうとした。

以前と同じように何の疑いもなく。

ところが、である。

手が出ない、動かない

これには愕然とした。どうしてかは定かではないが、おそらく片手では自分の体重を支えられないと脳が判断して、ストップをかけたのだろう。

「体力」に関することであれば、こうして具体的に見せつけられれば、衰えを認めざるを得ない

ところが「判断力」の場合はそうはいかない。仮に結果が出なくても、「経験」を使っていかようにもごまかし、言い訳をすることができるのだ。その気にさえなれば。

正常に見える怖さ

仮に、「痴ほう」などと病名が付いてしまえば、本人も周囲も認知できるので、それなりの対応はとれる。ところが、衰えに関しては、本人が認めなければ、間違いを続けるし、周囲も気づかずに止められない事の方が多い

そこに怖さがある。

現在69歳(1952年生)のプーチンを、老人と呼ぶのはどうかとは思うが、老いの兆候は個人差があり、たとえ50代でもぼけ始める人はいる。今回の判断を見ると、仮に精神に疾患をきたしたのではないとすれば、明らかに「老い」からくる判断ミスだと思う。

戦争の終焉後に来る「国際社会からの評価」をまともに考えることが出来なくなっているのだ。

もし彼が絶対権力者でなければ、いくらでも周囲が止めることができたと思うが、不幸にも周囲にそれができる人がいなかったということがこの不幸、悲劇を招いた最大の原因だろう。

年を取るという事

ここで考える必要があるこのは、「人間、年を取ると、いくら自分では正常だと思っていても、きちんとした判断が出来ていないこともある」という事を認めておかなければいけないということではないかと思う。

もちろん、世間一般のお父さんたちは、「何を言っても若い者に相手にされない」くらいで大した害はないと思う。(笑)

ただ、年を取っても権力、力を持っている人は、よほど気を付けなければミニプーチンになってしまう可能性があるということだ。

だからこそ、第二次世界大戦後、自由主義、共産主義を問わず、大国では権力を持てる期間を区切ってきたし、時の最高権力者といえども素直にそれに従ってきた。ところが、最近は権力をかさに自らそれを撤廃しようとする動きがある。プーチンもその一人だった。

老いては子に従え

昔のことわざに
「老いては子に従え」
というものがある。

本来の意味とはちょっとニュアンスが違うかもしれないが、「子供の判断の方が正解かもしれないよ」という意味含めた先人の知恵かもしれないと思う。

今回のロシアのウクライナ侵攻に関して、プーチンの老いが原因だという話はあくまで個人的な仮説であり、全く当たらないのかもしれない。ただ、老いによる判断ミスが存在するという事は間違いのない事実であり、場合によっては、それが悲惨な事態を招く可能性もあるのということは心のどこかに置いておいてほしいと思う。

こんなことを言っては年配の方からおしかりを受けそうだが、自戒を込めてあえて言えば、

年齢を重ねるにしたがって、正しい判断が出来なくなっていく可能性が高く、多くの場合それは自分ではわからないのだから、出来れば早めに後継者に道を譲り、後方支援に回る事こそ、人のため、社会のためではないだろうか。

第一線で活躍した人が、まだ現役で十分戦えるうちにサポートに回る社会は、ある意味理想の社会で、そこでは皆が幸せになれるのではないかと個人的には考ている。

逆に言えば、年齢を重ねてもなお若者に道を譲る気がない人は、すでに正常な判断が出来なくなっているといっても良いのかもしれませんね    …..(笑)

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